「は行」カテゴリーアーカイブ

タラクナート・ダスの全亜細亜主義

「全亜細亜主義・独立亜細亜・世界平和」

タラクナート・ダス(Taraknath Das)は、祖国インドをはじめとするアジア諸国の独立を目指して果敢な行動を続けた興亜論者である。1905年頃、彼はカルカッタからアメリカに渡った。やがて、インド独立を目指すガダル党(Ghadr party)に参加する。ガダル党とは、アメリカ西海岸に留学したインド人や亡命したインド人が中心になって20世紀初頭に結成した、インド独立運動を支持する団体で、本部はサンフランシスコに置かれていた。  続きを読む タラクナート・ダスの全亜細亜主義

言霊と古今伝授

古今和歌集解釈の秘説

 古今伝授とは、古今和歌集の中の語句の解釈に関する秘説を伝授することである。室町時代の歌人・東常縁(トウノツネヨリ)は、藤原定家より受けた御子左(ミコヒダリ)の享受とともに、正徹、尭孝といった中世を代表する歌人に学び、切紙に記した免許目録を弟子に伝授する方法によって、連歌師の宗祇に伝授したという。この切紙を中核とする伝授により、古今伝授が確立された。 続きを読む 言霊と古今伝授

本田親徳の古神道

神道霊学中興の祖

本田親徳
 文政5(1822)年1月に薩摩藩で生まれた本田親徳(ほんだちかあつ)は、幼い頃から漢学と剣道を修業した。天保10(1839)年、17歳のときに京都に出て、その後江戸に移った。会沢正志斎に入門し、和漢の学を学んでいる。平田篤胤の家にも出入りしていたとされている。
京都に滞在していた天保14(1843)年、21歳のとき、狐憑きの少女に会い、憑霊状態で和歌を詠むのに衝撃を受け、霊学研究に入ったという。この「和歌を詠む」という点が、極めて重要なのではなかろうか。彼は、歌の機能に対する特別な思いを抱くようになったに違いないからである。
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鳩山由紀夫の曾祖父・寺田栄

玄洋社幹部で、孫文の革命を支援

鳩山由紀夫の曾祖父・寺田栄は、玄洋社幹部で、孫文の革命を支援した人物である。『東亜先覚志士記伝』には寺田について次のように書かれている。
「福岡県人寺田案山子の長男、安政6年11月を以て生れ、明治10年分れて一家を創立した。同15年明治法律学校を卒業し、司法官登用試験に合格して東京及横浜地方裁判所判事、京橋区裁判所監督判事、高崎区裁判所判事等を歴任し、明治30年1月衆議院書記官に任ぜられ、議事課長、秘書課長、警務課長等を経て大正6年5月衆議院書記官長に進み、同12年8月願に依り免官となると共に貴族院議員に勅選され、14年6月営繕管財顧問を仰付けられた。東亜の諸問題に就ては民間有志と志を同じくし、直接間接に力を致す所があった。大正15年1月病んで歿す。年68。男孝家を嗣ぐ、鳩山一郎夫人薫子はその女である」 続きを読む 鳩山由紀夫の曾祖父・寺田栄

藤田東湖関連文献


書籍

著者 書籍写真 書名 出版社 出版年 備考
藤田東湖 維新草莽詩文集 新学社 2007年6月 新学社近代浪漫派文庫
童門冬二 尊王攘夷の旗―徳川斉昭と藤田東湖 光人社 2004年6月  
但野正弘 水戸烈公と藤田東湖『弘道館記』の碑文 水戸史学会 2002年8月   続きを読む 藤田東湖関連文献

高山彦九郎の思想

垂加神道の系譜

高山彦九郎胸像
 高山彦九郎を取り巻く勤王運動の背景には、「『敬』(つつしみ)による神との合一」という垂加神道の真理の調べが常に響いていたのではなかろうか。高山が引き継いだ勤王運動の先人たちは、垂加神道の系譜ときれいに重なり合っているからである。 続きを読む 高山彦九郎の思想