維新と興亜に駆けた日本人─今こそ知っておきたい二十人の志士たち

『維新と興亜に駆けた日本人』(展転社)
坪内隆彦著『維新と興亜に駆けた日本人 今こそ知っておきたい二十人の志士たち』展転社、2011年11月

西郷南洲─「維新貫徹・興亜」の源流/副島種臣─南洲精神を堅持した言霊の政治家/大井憲太郎─東洋流に吸収された自由民権思想/樽井藤吉─「和」の精神によって成った『大東合邦論』/杉浦重剛─知・仁・勇の三徳を示した国師/頭山満─維新・興亜陣営最大のカリスマ/岩崎行親─漢詩「国体篇」に込めた国体の真髄/植木枝盛─貫かれた民権と国権の不可分/福本日南─西洋列強に抗した南洋への雄飛/陸羯南─真理としての「侠」を追求した言論人/荒尾精─皇国の天職としての興亜/松村介石─宇宙の真理としての「道」の体現/来島恒喜─わが国の自主独立のため捧げられた命/岡倉天心─アジア一体化の夢を描いた美術指導者/近衛篤麿─東亜同文書院に込めた中国保全の志/今泉定助─「世界皇化」を目指した皇道学の先駆者/杉山茂丸─大物政治家を手玉にとった「説力」と「情報力」/権藤成卿─「プロシア式官治」に対する社稷自治/宮崎滔天─定められた中国革命支援の運命/内田良平─国体の理想の体現を支えた実践力

本書で取り上げた20人は、肇国の理想の実現と興亜のために幕末から明治・大正期に活躍した日本人である。このような人物が現代にも存在すれば、現在の国難は回避できたかもしれない。本書は現在の指導者に対する批判書であり、真の指導者待望の書でもある。

推薦の辞(佐藤優氏)
教科書に書かれていない真実の日本と世界の歴史がわかる。国際社会が帝国主義化する状況で日本民族と日本国家が生き残るためには維新とアジアとの連帯が不可欠である。日本人として徹底的に自己の足場を掘り下げることが真の国際人になるという坪内隆彦氏の思想に日本を救う知恵がある。

書評関係

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『維新と興亜』編集長・坪内隆彦の「維新と興亜」実践へのノート