持続するタゴールへの関心
詩人としてのタゴールのみならず、思想家としてのタゴールについての関心は、世界的に持続している。1941年8月にタゴールが死去してから、すでに60年の歳月が経っているが、このインドを代表する思想家に学ぼうという態度は衰えてはいない。
アジア人として初めてノーベル文学賞を受賞してまもなくの1916年にタゴールは初来日しているが、その前後には多数の関連書が刊行されている。戦後は、高良とみ、山室静らの詩集の翻訳、森本達雄先生、我妻和男先生、奈良毅先生らの意欲的な研究が展開されてきたほか、なお幾多の学者・研究者の手によって研究が続行されている。
書籍
著者 | 書籍写真 | 書名 | 副書名 | 出版社 | 出版年 | 備考 |
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我妻和男編 | 光の国・インド再発見 | 麗沢大学出版会 | 2005 | |||
タゴール著、吉田絃二郎訳 | タゴールの詩と言葉 | ゆまに書房 | 2004 | 昭和初期世界名作翻訳全集 (46) | ||
ラビンドラナート・タゴール著、森本達雄編訳 | タゴール死生の詩 | 人間と歴史社 | 2002 | |||
ラビンドラナート・タゴール著、内山眞理子編訳 | もっとほんとうのこと | タゴール寓話と短編 | 段々社 | 2002 | (シリーズ・アジアからの贈りもの) | |
葬送の自由をすすめる会編. | タゴールとガンディー再発見 | 法蔵館 | 2001 | |||
吉江久彌著 | タゴールと賢治 | まことの詩人の宗教と文学 | 武蔵野書院 | 1999 | ||
タゴールの生涯 全 | 第三文明社 | 1996 | ||||
R・タゴール著、森本達雄訳 | 人間の宗教 | 第三文明社 | 1996 | (レグルス文庫、222) | ||
森本達雄著 | ガンディーとタゴール | 第三文明社 | 1995 | (レグルス文庫、219) | ||
R・タゴール著、森本達雄訳註 | ギタンジャリ | 第三文明社 | 1994 | (レグルス文庫、209) | ||
タゴール著 | タゴール著作集 別巻 | タゴール研究 | 第三文明社 | 1993/05 | ||
きたのじゅんこ絵、R.タゴール詩、高良とみ訳 | 天の小舟 | 河出書房新社 | 1993 | |||
タゴール(ロビンドロナート・タクル)著、神戸朋子訳 | 幼な子の歌 | タゴール詩集 | 日本アジア文学協会 | 1991 | ||
ガンディー, タゴール著、弘中和彦著訳 | 万物帰一の教育 | 明治図書出版 | 1990 | (世界新教育運動選書 / 長尾十三二監修、30) | ||
ショットジト・ラエ[著]、ラビンドラナート・タゴール原作、溝上富夫訳 | 家と世界 : シナリオ | 大阪外国語大学 | 1988 | |||
タゴール著 | タゴール著作集 第11巻 | 日記・書簡集 | 第三文明社 | 1988/06 | ||
S・ボンドパッダエ著、我妻和男[ほか]共訳 | タゴールの絵について | 第三文明社 | 1988 | |||
タゴール著 | タゴール著作集 第10巻 | 自伝・回想・旅行記 | 第三文明社 | 1987/03 | ||
タゴール著、蛯原 徳夫 (翻訳) | タゴール著作集 第7巻 | 哲学・思想論集 | 第三文明社 | 1986/04 | ||
ラビンドラナート・タゴール著、大西正幸訳 | 家と世界、上, 下 | 第三文明社 | 1986 | (レグルス文庫、170-171) | ||
タゴール著 | タゴール著作集 第5巻 | 中・短篇小説集 | 第三文明社 | 1985/02 | ||
タゴール著 | タゴール著作集 第2巻 | 詩集 | 第三文明社 | 1984 | ||
タゴール著 | タゴール著作集 第6巻 | 戯曲集 | 第三文明社 | 1982/01 | ||
タゴール著 | タゴール著作集 第3巻 | 長篇小説 | 第三文明社 | 1982/01 | ||
渡辺照宏著 | インドの思想 | 筑摩書房 | 1982 | |||
大沢吉博著 | ナショナリズムの明暗 | 漱石・キプリング・タゴール | 東京大学出版会 | 1982 | (比較文化叢書 / 井門富二夫, 芳賀徹編、6) | |
ロマン・ロラン[著]、蛯原徳夫訳 | タゴールとロマン・ロラン | ガンジーとロマン・ロラン | みすず書房 | 1982 | (ロマン・ロラン全集、42 . 書簡 / 宮本正清[ほか]訳、10) | |
K.クリパラーニ著、森本達雄訳 | タゴールの生涯 | 第三文明社 | 1981 | |||
タゴール著 | タゴール著作集 第9巻 | 文学・芸術・教育論集 | 第三文明社 | 1981/01 | ||
タゴール著 | タゴール著作集 第8巻 | 人生論.社会論集 | 第三文明社 | 1981 | ||
我妻和男著 | タゴール | 講談社 | 1981 | (人類の知的遺産 / 市井三郎 [ほか] 企画、61) | ||
蛯原徳夫著 | ロマン・ロランとタゴール | 第三文明社 | 1980 | (レグルス文庫、120) | ||
クリシュナ・クリパラーニ著、森本達雄訳 | タゴールの生涯 上 下 | 第三文明社 | 1978 | (レグルス文庫、89,90) | ||
タゴール著、渡辺照宏訳 | タゴール詩集 | ギーターンジャリ | 岩波書店 | 1977 | (岩波文庫、赤(32)-063-1) | |
平等通昭著 | タゴールの学園 | 我等のサンチニケタン | 印度学研究所 | 1972 | ||
ラビンドラナート・タゴール著、市野安昌,三浦愛明訳 | 若い世代に | 詩人の宗教 | アポロン社 | 1969 | ||
R.タゴール著、高良とみ等訳 | 詩と人生 | アポロン社 | 1967 | |||
タゴール著、高良とみ訳 | タゴール詩集 | 新月・ギタンジャリ | アポロン社 | 1967 | (アポロン叢書、9) | |
山室静編 | 新編タゴール詩集 | 彌生書房 | 1966 | (世界の詩、39) | ||
タゴール著、高良とみ訳 | 新月、ギタンジャリ | タゴール詩集 | アポロン社 | 1962 | ||
ラビンドラナート・タゴール著、タゴール記念会訳編 | タゴールと日本 | 日本の旅・瞑想 | タゴール記念会 | 1961 | ||
ラビンドラナート・タゴール[著]、稲津紀三, 山口清編 | My school & an Eastern University : Essays | 大倉精神文化研究所内タゴール研究室 | 1959 | (Rabindranath Tagore centenary series、1) | ||
K.R.クリパラニー著、森本達雄訳 | ガンジー・タゴール・ネール | アポロン社 | 1957 | (アポロン選書、1) | ||
山室静訳 | タゴール詩集 | 角川書店 | 1957 | (角川文庫) | ||
タゴール著、山室静訳 | タゴール詩集 | 河出書房 | 1943 | |||
タゴール著、宮本正清訳 | 東洋と西洋 | 臼井書房 | 1942 | |||
福永渙著 | ガンヂーとタゴール | 四條書房 | 1935 | |||
タゴール[著]、和田富子訳 | 有閑哲學 | 東京朝日新聞發行所 | 1929 | |||
ラビンドラ・ナート・タゴール作、宮原晃一郎譯 | 運命の舟 | 第一出版協會 | 1925 | |||
江部鴨村著 | タゴールの思想及宗教 | 日月社 | 1925 | |||
ラピンドナー・タゴール著 | 古の道 | タゴール講演集 | プラトン社 | 1924 | ||
タゴール原著、佐野甚之助譯 | ゴーラ | 大雄閣 | 1924 | |||
タゴール著、由良哲次譯 | タゴールの人生論 | 内外出版 | 1923 | |||
ラビンドラナート・タゴール著、田辺寿利訳 | 国家主義 | 佐藤出版 | 1921 | |||
ラビンドラナス・タゴール著、三浦關造訳 | 生の實現 | 森林哲學 | 玄黄社 | 1915 | ||
齋木仙醉著 | タゴールの歌 | 岡崎屋書店 | 1915 | |||
花園緑人著 | タゴールの詩と文 | 英和対訳 : 詳註 | ジャパンタイムス学生號出版所 | 1915 | ||
中澤臨川著 | タゴールと生の實現 | 新潮社 | 1915 | |||
斎木仙酔著 | タゴールの哲学 | 東亜堂書房 | 1915 | |||
吉田絃二郎著 | タゴールの哲學と文藝 | 大同館書店 | 1915 | |||
タゴール著、秋田實, 宮島眞他譯、文正社編輯局編輯 | タゴール傑作全集 | 文正社 | 1915 | |||
清澤巖編 | 名士のタゴール觀 | 城南社 | 1915 | |||
蘇武緑郎著 | タゴール詳伝 | 向陵社 | 1915 | |||
吉田絃二郎著 | タゴール聖者の生活 | 天弦堂書房 | 1915 | (近代思潮叢書、第6編) | ||
タゴール作、三浦關造譯 | 伽陀の棒物 | タゴール詩集 | 三浦關造 | 1915 |
雑誌記事/論文
著者 | タイトル | 雑誌名 | 発行日 |
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外須美夫 | 描かれた「痛み」(第16回)タゴールの苦痛に耐える力と無限の愛 | 日本胸部臨床 | 2005年4月 |
奥田由香 | 第五回インド児童文学の会集いより タゴール・ソング、子どもからの発信 | チャンパの花 | 2004年12月 |
岩間 浩 | インド新教育運動の源流–R.タゴールの教育思想と事業を中心に | 教育新世界 | 2004年 |
賈 笑寒 | 郭沫若『女神』にみるタゴール,ホイットマンの影響 | Ex Oriente | 2004年 |
和田 桂子 | 野口米次郎のロンドン(14)タゴールとの交友 | 大阪学院大学外国語論集 | 2003年3月 |
森本 達雄 | タゴールのラスト・メッセージ | 第三文明 | 2003年2月 |
張 福淑 | タゴールの仏教観に関する一考察–「人間の宗教」との関連を中心に | 麗沢学際ジャーナル | 2002年秋 |
高田 宏 | 奥沢書屋随想(68)タゴール–K・クリパラーニ著『タゴールの生涯』 | 季刊銀花 | 2002年春 |
張 福淑 | タゴ-ルの仏教観に関する一考察――愛(Prem)と解脱(Mukti) | アジア文化研究(国際アジア文化学会) | 2002年6月 |
張 福淑 | タゴ-ルの仏教観に関する一考察――慈悲(maitri)を中心にして(特集 言語と文学) | アジア文化研究(国際アジア文化学会) | 2001年6月 |
ラビンドラナ-ト タゴ-ル;サンディブ K. タゴ-ル[訳] | インド紀行文 日本訪問記 ジャパン・ヤ-トリ(5・最終回)日本の印象 | アジア文学(アジア文化社) | 2001年 |
岡本 佳子 | タゴ-ルのネイション観――20世紀初頭の発言を対象に | アジア文化研究(国際基督教大学) | 2000年3月 |
岡倉 登志 | ラビンドラナ-ト=タゴ-ルにとってのアフリカ――アフリカ観・南アフリカ・エチオピア戦争 | 『東洋研究』(大東文化大学東洋研究所) | 2000年1月 |
橋本エリ子 | 近代イタリア歌曲とラビ-ンドラナ-ト・タゴ-ルに関する一考察 | 『福岡教育大学紀要』 | 1999年 |
桑原泰業 | インドの二人の偉人(ずいひつ「波音」) | 『潮』 | 1997年9月 |
岩垂弘 | インド・シャンティニケタンの「タゴール国際大学」 | 『週刊金曜日』 | 1997年6月13日 |
森本達雄 | タゴ-ル詩集「新月」を読む | 『こどもとしょかん』 | 1997年 |
橋本エリ子 | フランコ・アルファ-ノの歌曲作品に関する考察――<3つのタゴ-ルの詩>を中心に | 『福岡教育大学紀要』 | 1995年 |
高田宏 | 幼ごころ―「タゴール詩集」(ラビンドラナート・タゴール) | 『サンサーラ』 | 1994年1月 |
関根謙 | 阿〓に見るタゴ-ル受容の分岐 | 『芸文研究』(慶応義塾大学芸文学会) | 1994年 |
人間主義を高らかに謳った詩聖タゴール(グラビア) | 『潮』 | 1992年4月 | |
井上迅 | ばあらたの岸辺のタゴール―タゴール『ギータンジャリ』 | 『思想の科学』 | 1991年11月 |
Christina Marie Trudeau | タゴ-ル――平和主義の詩人〔英文〕 | 『ノ-トルダム清心女子大学紀要』 | 1991年 |
依田彰 | タゴール展でおさらいっ!1920年代モダン日本と現代日本 | 『朝日ジャーナル』 | 1988年7月1日 |
飯島耕一 | 色と形と線でかなでる音楽―詩聖タゴールの絵画 | 『マリ・クレール』 | 1988年4月 |
伊東照司 | タゴ-ル展――「インド文芸復興の父,タゴ-ル」展(今月の展覧会) | 『三彩』 | 1988年6月 |
芦田肇 | 鄭振鐸とタゴ-ル文学――文学研究会結成前後における文学意識の一面 | 『東洋文化研究所紀要』 | 1987年3月 |
渡辺新一 | 1924年タゴ-ルの来華と徐志摩 | 『中央大学論集』 | 1987年3月 |
田中孝海 | タゴ-ル作「ギ-タ-ンジャリ」について―4― | 『印度学仏教学研究』 | 1986年12月 |
大沢 吉博 | タゴールのナショナリズム批判–第一回来日(一九一六)をめぐって | 比較文学 | 1981 |
池田 大作 | 人類愛に生きたタゴール(私の人物観-6-) | 潮 | 1977年6月 |
田中 孝海 | 世界人生肯定とタゴール | 印度学仏教学研究 | 1972年12月 |
橋本 芳契 | 仏教近代化と民族文化との関係試論–R・タゴール「サーダナー」および西田幾多郎「善の研究」の場合 | 金沢大学法文学部論集 哲学編 | 1972年3月 |
田中 孝海 | タゴール作 詩集「ギーターンジャリ」-3- | 印度学仏教学研究 | 1971年3月 |
三浦 正 | タゴールの教育論 (アジアの開発(特集) | 海外事情 | 1970年5月 |
ムレーヌ A.M. ; 三保 元 訳 | ジイドとタゴール–ジイド生誕百年を記念して | 世紀 | 1969年11月 |
溝上 富夫 | タゴールの小説「ゴーラ」にみるインド・ルネサンス | 大阪外国語大学学報 | 1969年3月 |
田中 一男 | タゴールと仏教〔付仏陀及仏教に関するタゴール著作年表〕 | 印度学仏教学研究 | 1968年3月 |
我妻 和男 | タゴールのNatir Pujaについて | 印度学仏教学研究 | 1967年12月 |
我妻 和男 | タゴールのMu ktadharaについて | 印度学仏教学研究 | 1966年12月 |
我妻 和男 | タゴールのCandalikaについて | 印度学仏教学研究 | 1966年1月 |
田中 一男 | タゴール作”Cyama”について | 印度学仏教学研究 | 1966年1月 |
田中 一男 | タゴール作”Gitanjali”について-2- | 印度学仏教学研究 | 1965年6月 |
我妻 和男 | タゴールのAtmaparicaya(第一篇)について | 印度学仏教学研究 | 1965年2月 |
田中 一男 | タゴール作”Candalika”について | 印度学仏教学研究 | 1964年5月 |
植田 重雄 | 宗教体験の諸問題–バユーとタゴール | 早稲田商学 | 1963年3月 |
岡倉 古志郎 | タゴール–民主教育の光をかかげた人びと-19- | 教育評論 | 1962年11月 |
兵藤 正之助 | タゴール | 日本文学 | 1962年1月 |
美田 稔 | タゴールのプロフィール–生誕百年祭にちなんで | 世紀 | 1962年1月 |
田中 一男 | タゴール作”Natira puja”について | 印度学仏教学研究 | 1962年1月 |
ボース B. ; 太田 三郎 訳 | ラビンドラナート・タゴールにあたえた西欧の影響 | 比較文学 | 1961年10月 |
阿部 知二 | タゴール記念会編「タゴール」を読む | 文学 | 1961年10月 |
アーナンド ムルク・ラージ ; 渡辺 照宏 訳 | ラビンドラナート・タゴール–東西の融和者 | 思想 | 1961年10月 |
アナンド M. ; 鮫島 重俊 訳 | タゴール小論 | 新日本文学 | 1961年4月 |
浅野 晃 | 聖なる詩人タゴール–その「ユニティー」の考え | 日本及日本人 | 1960年4月 |
マハラノビス P. 他 | タゴールからネールへ(対談) | 中央公論 | 1959年1月 |
稲津 紀三 | 梵教会とデーヴェンドラナート・タゴールの「梵法」Brahma-Dharma | 印度学仏教学研究 | 1956年4月 |
片山 敏彦 | タゴール論 | 理想 | 1955年7月 |
浜田 陽太郎 | かくれた教育思想家について–タゴールとロバート・オウエン | 信濃教育 | 1955年4月 |
稲津 紀三 | デーヴェンドラナート・タゴールの宗教生活と印度宗教哲学史上における彼の地位 | 印度学仏教学研究 | 1953年9月 |
勝山 勝司 | タゴールの話 | 東洋経済新報 | 1951年6月 |
草野 心平 | 香港でのタゴール | 文芸 | 1951年2月 |
ロラン ロマン | ガンジー・アンドリウ・タゴール | 世界文学 | 1949年5月 |
浜田 陽太郎 | タゴールのベルガル学校について–先人は未来の学校をどの様に考へたか | 社会と学校 | 1949年4月 |
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