「アジア的価値観」カテゴリーアーカイブ

陽明学関連文献

書籍

著者 書籍写真 書名 出版社 出版年 備考
ハイブロー武蔵 通勤大学図解・速習 言志四録 佐藤一斎の教え 総合法令出版 2008年10月
森田康夫 大塩平八郎と陽明学 和泉書院 2008年10月
深澤賢治 陽明学のすすめ〈2〉人間学講話「安岡正篤・六中観」 明徳出版社 2008年10月   続きを読む 陽明学関連文献

イスラームの発展ヴィジョン

「時代変化に適応できるイスラーム」
2006年3月23日、イスラーム開発銀行の「1440年ヴィジョン委員会]の第3回会議が開催され、イスラーム世界の長期発展ヴィジョンが、アブドラ首相によって発表された。
この委員会は、イスラーム暦1440年(西暦2019年)までのイスラーム世界の長期発展ヴィジョンを策定することを目指して、イスラーム開発銀行の組織として2005年6月に発足し、マハティール前首相が議長を務めている。 続きを読む イスラームの発展ヴィジョン

玄洋社とムスリム

興亜論者とムスリム
世界の道義的統一を目指した日本人たちは、東アジアだけでなくイスラーム諸国に対しても特別な関心を払っていた。その中心にいたのが興亜論者であった。
彼らは、欧米に抑圧されるムスリムの惨状を我が事のように考え、欧米列強の植民地支配からの解放を目指して協力しようとしていた。  続きを読む 玄洋社とムスリム

大川周明とイスラーム

大川周明が古今東西の宗教思想から大きな影響を受けていたことについては、すでに書いた。彼が重視したものは、一言でいえば「天人合一」的、「万物一体」的な観念であったろう。
つまり、天を中心にあらゆるものが相互に切り放されず結び付いているという思想である。それは、天の意志、宇宙の意志によって、万事がとりおこなわれるべきだという思想に展開する。例えば、道徳と正義が尊重されるような社会の建設という思想に発展するのだ。  続きを読む 大川周明とイスラーム

パンチャシラ(5つの柱)

1. 唯一神への信仰(Belief in the One and Only God) 
This principle of Pancasila reaffirms the Indonesian people’s, belief that God does exist. It also implies that the Indonesian people believe in life after death. It emphasizes that the pursuit of sacred values will lead the people to a better life in the hereafter. The principle is embodied in article 29, Section 1 of the 1945 Constitution and reads: “The state shall be based on belief in the One and Only God”.
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杜維明の思想

人間も宇宙の一部

http://www.cuhk.edu.hk/ipro/pressrelease/031024-2.htm
 文明間の対話とも、普遍的な人権思想とも矛盾しないような、儒教思想の確立を目指しているのが、ハーバード大学教授の杜維明氏である。
彼は、宗教思想が担うべき役割の重大さを十分に認識している。2005年4月に「宗教―相克と平和」をテーマとして開催された「国際宗教学宗教史会議第19回世界大会」(日本学術会議など主催)の公開シンポジウム「宗教と文明間の対話」で、彼は「現代は〈第2の軸の時代〉を迎えているのかもしれない」と指摘している。 続きを読む 杜維明の思想

権俸基(クォン・ボンギ)の提案

韓国新世代の対日認識

韓国の新世代の日本認識に変化が見られるようになっている。こうした中で、韓国出身の国際経済学者・権俸基(クォン・ボンギ)は、韓国の新世代を対象に日本についてのアンケート調査を行なった。
注目すべき点は、調査を受けて、日本が韓国・アジアとの交流と相互理解を進める上で、長い間欠落していたアジア的価値とその心に目を向けなければならないと主張している点である。  続きを読む 権俸基(クォン・ボンギ)の提案

キラーファト運動─イスラームとヒンドゥーの連帯

イスラームとヒンドゥーの連帯

 植民地支配を永続させることを目指していたイギリスの常套手段は、徹底した分断統治であった。アジア人の結束を乱すことによって、有利な状況を作り出そうという意図だ。日中の分断、イスラームとヒンドゥーの分断など、アジア各地でそれは成功を収めた。
現在もなお、アジアが結束できない理由の一つに、アングロ・サクソンの分断統治的政策の影響があるのかもしれない。  続きを読む キラーファト運動─イスラームとヒンドゥーの連帯

イスラーム金貨「ディナール」

国際経済システム改革の挑戦
アメリカ主導の国際秩序に対する、もう一つのイスラームの挑戦が静かに進行している。それは決してテロといった暴力的な手段ではなく、イスラームの普遍的な理念と構想力によって国際経済システムを変革していこうという平和的な試みである。その第一弾が、貿易取引において金貨を使用しようという構想である。金貨の名称は「ディナール」。すでに、イランがマレーシアとの貿易決済でディナールを使用することを提案したとも報じられている。ディナール普及のための事務局をマレーシアに設置する準備も進行している。  続きを読む イスラーム金貨「ディナール」

アジア・アフリカ会議最終コミュニケ

1955年4月にインドネシアのバンドンで開催されたアジア・アフリカ会議の最終コミュニケ抜粋

「アジア・アフリカは偉大な宗教と文明の揺籃の地であった。この宗教と文明は自らの発展過程をたどりながら他の宗教や文明を豊かなものにしてきた。したがってアジア、アフリカの文明は精神的、世界的基盤の上になりたっている。不運にもアジア、アフリカ諸国間の接触は過去数世紀にわたってさまたげられてきた。 続きを読む アジア・アフリカ会議最終コミュニケ