坪内隆彦『水戸学で固めた男・渋沢栄一 大御心を拝して』書評(『史』令和4年3月号)

拙著『水戸学で固めた男・渋沢栄一 大御心を拝して』の書評を『史』令和4年3月号に掲載していただきました。
〈2021年の大河ドラマにもなった新一万円札の顔、渋沢栄一。彼にかぶせられたキャッチフレーズは「日本資本主義の父」。だがこの称号は渋沢の本質を表しているだろうか?『徳川慶喜公伝』に心血を注いだ渋沢はむしろ「水戸学で固めた男」ではなかったか? そして渋沢の経済活動は国民生活を安定させ、国家社会の利益を考えてのことであった。自己利益ばかり考える企業家を批判し生活保護法の実施に尽力するさまは、まさに経世済民の思想家としての渋沢像であり、それはいままで触れられてこなかった新しい渋沢像である〉
『水戸学で固めた男・渋沢栄一』書評 (『史』2022年3月号

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