東京から北京に至る弾丸列車計画

 かつて、東京から北京までを弾丸列車で繋ごうという計画があった。
 大東亜戦争勃発直前の昭和15年に策定された長期計画で、下関から「朝鮮海峡海底トンネル」(全長約200キロ)を経て釜山へ。さらに、京城(現ソウル)、奉天(現瀋陽)を経て、満州国の首都・新京(現長春)・北京へと到達するという構想だった。
 現在の新幹線は、この壮大な計画の一部として生まれた。
http://tunnellove.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_7ef0.html
「大谷光瑞─『亜細亜主義の行者』と呼ばれた探検家」(『月刊日本』2011年8月号掲載)で書いたように、当時は興亜の理念に基づいたさらにスケールの大きな構想があった。
 東京から始まり、中国に渡り、大陸を通り、バグダッド鉄道に繋がり、そして最後にイスタンブルにまで届くという欧亜横断鉄道構想だ。

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