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鈴木梅四郎の思想と行動

「医療の社会化」を志す

 鈴木梅四郎は、医療費の重圧から庶民を解放するために「医療の社会化」を目指した。その思想を支えていたのは、決して外来の社会主義思想ではない。鈴木の『医業国営論』復刻版の解題で、実費診療所第4代理事長の清水伸は、「著者は社会主義者ではなく、自由主義者の立場からこの結論に至った所に異色がある」と明記している。さらに言えば、彼の社会政策は皇道思想に支えられていたのではなかろうか。 続きを読む 鈴木梅四郎の思想と行動