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東南アジア料理論②

魚醤

しょっつる(2日目)
若い世代の日本人には、国内に魚醤があることを知らない人もいるかもしれない。
だが、秋田の「しょっつる」(塩魚汁)、石川の「いしる」、香川の「いかなご醤油」というように、魚醤は生き残っている。
魚醤は東南アジアから日本に伝わったが、室町時代には大豆から醤油が作られるようになった。それでも、戦後間もないころまで、かなりの量の魚醤が作られていたのである。醤油の拡大によって魚醤がごく限られた地域で、限られた量しか消費されなくなったのは、戦後のことだ。  続きを読む 東南アジア料理論②