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東南アジア料理論①

魚 醤
ナンプラ(1日目)

 世界の三大スープの一つといわれるタイのトムヤンクンは、ナンプラ(Nam plaa)抜きでは作れない。タイのチャーハン、「カオ・パット」の隠し味にも、ナンプラは欠かせない。
ナンプラというのは、魚介類から作った魚醤のことである。魚介類を塩漬けして発酵、熟成させ、染み出した液から作る。使われる魚は主にアンチョビー、つまりカタクチイワシである。ただ、乱獲によって激減してしまい、水揚げ量にも限界があるため、近年ではほかの魚種を混合したものが多くなってきている。 続きを読む 東南アジア料理論①