『維新と興亜に駆けた日本人』の書評(2012年1月30日)─評者・松枝智瑛氏/『神社新報』

【新刊紹介】『維新と興亜に駆けた日本人 今こそ知っておきたい二十人の志士たち』坪内隆彦著 独立と興亜に尽力 志士たちの評伝集
『神社新報』平成24年01月30日付、6面
(前略)
坪内隆彦氏の『維新と興亜に駆けた日本人 今こそ知っておきたい二十人の志士たち』は、維新期から明治の御代にかけて、我が国の独立とアジアの復興のために一身を擲って尽力した人々の評伝集である。本書で取り上げる二十人とは、西郷南洲(隆盛)、副島種臣、大井憲太郎、樽井藤吉、杉浦重剛、頭山満、岩崎行親、植木枝盛、福本日南、陸羯南、荒尾精、松村介石、来島恒喜、岡倉天心、近衛篤麿、今泉定助、杉山茂丸、権藤成卿、宮崎滔天、内田良平だが、今では忘れられた名も少なくない。
しかし、彼らが命を賭してそれぞれの務めに邁進したからこそ、我が国の精神の命脈が保たれたことは、後の歴史が証する通りである。
二十人の業績や相貌、その時代背景等については本書各節を精読いただきたい。それらの記述からは、国家の大業に立ち向かった人々の激しい息づかひが聞こえてくるに違ひない。そして、己の胆力と知力の限りを尽くして闘った彼らの足跡を、我々はいつしか畏敬の念をもって仰ぎ見ることだらう。
(後略)
〈2100円、展転社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
(近現代史研究家・松枝智瑛)

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