古神道では独特の呼吸法が伝えられた。川面凡児の伊吹の法もその一つである。彼は、以下のように書いている。
「鼻より空気に通じて宇宙根本大本体神の稜威を伊吸ひ込み、腹内より全身の細胞内に吸ひ込みて、充満充実すること三分五分乃至十分間ほどにして口を開き、静かに長くこれを伊吹くなり。ある限りを吹き出すなり。更にまた鼻より吸込みてかくの如くすること三度五度乃至八度十度十二度十六度等に及ぶ。そのいづれの度数にても、最後の時には口よりは吹き出さず、全然腹内、細胞内に吸ひ込み呑み込みて静かに全身の毛穴より出しつゝ徐々と唇を緩めつゝに出すなり。否最後の時には呑み込み吸ひ込むと同時に、神を拝して向はんとするところに行き、なさんとする事業に執りかゝるなり」(『日本最古の神道』)
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