「スパイス」カテゴリーアーカイブ

東南アジア料理論⑬

スパイス
サンバル(13日目)

 「サンバルを上手に調合できれば婿探しに苦労しない」。インドネシアではそう言われている。
サンバル(SAMBAL)とは、トウガラシをベースとして特性ソースのこと。いわばタバスコ・ソースのようなもので、万能の調味料として用いられている。インドネシア風チャーハンの「ナシ・ゴレン」のベースとなるのも、このサンバルから作った「サンバル・ゴレン」である。

サンバルなどのインドネシアの調味料
(上野アメ横センター地下) 続きを読む 東南アジア料理論⑬

東南アジア料理論⑪

スパイス
スパイスの目的と歴史(11日目)
東南アジアにはスパイシーな食べ物が少なくない。ここでスパイシーというのは、単に辛いということだけでなく、文字通りスパイスをふんだんに使った料理という意味だ。
例えばインドネシアには、「ルンダン」という牛肉のココナッツ煮があるが、この料理には数種類のスパイスが欠かせない。「ソプブントット」というオックス・テールのスープには、コショウ、ショウガだけでなくナツメグ、メース、シナモン、クローブなどを用いる。 続きを読む 東南アジア料理論⑪