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書評 ポール・ゴードン・ローレン著『国家と人種偏見』

 「ファシズム陣営と反ファシズム陣営の戦い」。戦勝国側は第二次大戦をそう性格づけてきた。このような見方は、わが国の歴史観にも浸透している。ところが、第二次大戦の原因の一つに有色人種に対する白色人種の抑圧があったことは、否定できない事実だ。つまり人種問題だ。

 本書は、米モンタナ大学マンスフィールド・センター所長を務めたポール・ゴードン・ローレン氏のPower and Prejudice : The Politics and Diplomacy of Discrimination(『国権と偏見─人種差別の政治と外交』)を大蔵雄之助氏が翻訳したものである。脚注部分抜きで428頁にも上る大著だ。 続きを読む 書評 ポール・ゴードン・ローレン著『国家と人種偏見』

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著者 書籍写真 書名 出版社 出版年 備考
チャオ埴原三鈴、中馬清福 「排日移民法」と闘った外交官 〔1920年代日本外交と駐米全権大使・埴原正直〕 藤原書店 2011年12月
簑原俊洋 排日移民法と日米関係 : 「埴原書簡」の真相とその「重大なる結果」 岩波書店 2002年
三輪公忠編著 日米危機の起源と排日移民法 論創社 1997年
慶応義塾大学法学部政治学科玉井清研究会 排日移民法と日本のマスメディア 1996年 近代日本政治資料 4
高橋経 還らない日本人 : 偏見と差別に耐えた北米日本人移民100年史 黄禍篇 同時代社 1991年
粂井輝子 在米日本人移民にみる異文化接触の衝撃 : 排日運動との関連において 長野県短期期大学 1990年   続きを読む 排日移民法関連文献