個人と社会の理想的な関係を追求
1992年12月19日、マハティール首相(当時)のブレーンとして活躍していたノルディン・ソピーを座長として、「新しいアジア委員会」(Commission for A New Asia)が発足した。ソピーとともに、インドネシア、タイ、フィリピン、シンガポール、ベトナム、日本、中国、香港、インド、バングラデシュ、ロシア、オーストラリアの学者、専門家16名がメンバーに名を連ねていた。日本からは、元外相の大来佐武郎、国際開発センター会長の河合三良、笹川平和財団プログラム・ディレクター(当時)の高橋一生氏の3名が参加していた。
4度の会議を経て同委員会が1994年1月にまとめたのが、『新しいアジア委員会報告書─新しいアジアに向けて』である。報告書は広範な問題を扱っているが、個人と社会の関係について、次のように述べている点が注目される。 続きを読む 「新しいアジア委員会報告書」─個人と社会の理想的な関係を追求
19世紀後半のアジア
第1次世界大戦後のアジア
南部白人層とKKK
かつては民主党の支持基盤
いまなお、アメリカ南部の保守派白人層には、古き良き時代を回帰したいという願望がある。「古き良き時代」とは、リンカーン以前の白人優位のアメリカである。そこには、黒人に対する根強い差別感情が隠されている。
奴隷制に反対する共和党のリンカーンが大統領に当選したのは、1860年のこと。これに対して、奴隷制存続を主張する南部7州は合衆国から脱退しアメリカ連邦(通称「南部連合」)を結成した。1861年に南北戦争が勃発、1965年、南部連合は敗れ合衆国は統一された。戦争中の1863年にリンカーンは奴隷解放宣言を出し、1865年の憲法修正により奴隷制廃止を達成した。 続きを読む 南部白人層とKKK
フッサール関連文献
書籍
| 著者 | 書籍写真 | 書名 | 出版社 | 出版年 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 中山純一 | フッサールにおける超越論的経験 | 知泉書館 | 2014/01 | ||
| 鈴木俊洋 | 数学の現象学: 数学的直観を扱うために生まれたフッサール現象学 | 法政大学出版局 | 2013/11/29 | ||
| リリアン アルワイス著、工藤和男・中村拓也訳 | フッサールとハイデガー―世界を取り戻す闘い | 晃洋書房 | 2012/12 | ||
| 竹田青嗣 | 超解読! はじめてのフッサール『現象学の理念』 | 講談社 | 2012/8/17 | 講談社現代新書 | |
| エトムント フッサール著、浜渦辰二・山口一郎訳 | 間主観性の現象学 その方法 | 筑摩書房 | 2012/5/9 | ちくま学芸文庫 続きを読む フッサール関連文献 |
「世界潮流2025」の展望
2008年11月20日にアメリカの国家情報会議(NIC)が公表した報告書「世界潮流2025」は、今後アメリカの覇権が低下して多極化に移行すると分析、日本の外交政策として、〈1〉中国の経済成長が続けば良好な対中関係を維持するが、軍事力への警戒感から安全保障面ではアメリカに接近し、中国を孤立化させようとする、〈2〉中国が域内各国に敵対的になれば、アメリカとともに対抗する、〈3〉アメリカの安保面でのアジア関与が低下していけば、中国に接近する、〈4〉アメリカと中国が政治・安保で接近すれば、日本もこれに追随する――とする4つのシナリオを提示した。
原文の関係箇所は以下の通り。
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ドゴール関連文献
書籍
| 著者 | 書籍写真 | 書名 | 出版社 | 出版年 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 渡邊啓貴 | シャルル・ドゴール:民主主義の中のリーダーシップへの苦闘 | 慶應義塾大学出版会 | 2013/7/14 | ||
| 渡辺和行 | ド・ゴール―偉大さへの意志 | 山川出版社 | 2013/07 | 世界史リブレット人 | |
| 山本健太郎 | ドゴールの核政策と同盟戦略―同盟と自立の狭間で | 関西学院大学出版会 | 2012/01 | ||
| エリック・ルーセル | ドゴール | 祥伝社 | 2010/12/13 | ガリマール新評伝シリーズ―世界の傑物 | |
| 山口昌子 | ドゴールのいるフランス—危機の時代のリーダーの条件 | 河出書房新社 | 2010/5/19 | 続きを読む ドゴール関連文献 |
カッシーラー関連文献
書籍
| 著者 | 書籍写真 | 書名 | 出版社 | 出版年 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| エルンスト カッシーラー著、須田朗・村岡晋一、宮武昭訳 | ![]() |
認識問題〈2‐2〉近代の哲学と科学における | みすず書房 | 2003年 | |
| エルンスト・カッシーラー著、中野好之訳 | ![]() |
啓蒙主義の哲学 ; 下 | 筑摩書房 | 2003年 | ちくま学芸文庫、[カ-22-12] |
| エルンスト・カッシーラー著、中野好之訳 | ![]() |
啓蒙主義の哲学 ; 上 | 筑摩書房 | 2003年 | ちくま学芸文庫、[カ-22-12] |
| 馬原潤二 著 | エルンスト・カッシーラーの政治思想 : 「シンボル形式」の哲学と「啓蒙」の現在 | [馬原潤二] | 2003年 | 続きを読む カッシーラー関連文献 |
ブレジンスキー、「欧米の世界支配の終焉」を説く
欧米の世界支配の終焉
ズビグニュー・ブレジンスキーが、2008年12月16日付『インターナショナル・ヘラルド・トリビューン』に、「グローバルな政治的覚醒」(The global political awakening)と題して寄稿している。
ここで、ブレジンスキーは「500年にわたって続いてきた欧米の世界支配が終わり、中国と日本が台頭してくる」と書いている。
全文は以下の通り。 続きを読む ブレジンスキー、「欧米の世界支配の終焉」を説く
ダグ・バンドウ「アジアの世紀」
The Asian Century by Doug Bandow
『The National Interest』2009年2月17日
Secretary of State Hillary Clinton is off on her first foreign trip, and the destination of Asia is well-chosen. Economic, cultural and political ties with Europe remain strong, but Asia is likely to dominate the future, containing two possible superpowers as well as several other states with growing international influence. American power won’t disappear anytime soon, but the twenty-first century seems likely to be the Asian Century. 続きを読む ダグ・バンドウ「アジアの世紀」




