米ドル依存から脱却する南米─地域共通決済通貨「スクレ」

 

 米ドル支配からの脱却の動きが南米で広がりつつある。2010年7月6日、ベネズエラとエクアドルが、米州ボリバル同盟(ALBA)の地域共通決済通貨「スクレ(sucre)」による初の決済を開始した。ベネズエラはエクアドルから購入したコメ1万5000トンをスクレ(=1.25ドル)で決済した。
 イスラーム圏ではマハティール元首相が貿易決済に金貨ディナールを使用することを提唱している。
スクレは、チャベス大統領が提唱し、2009年10月のALBA首脳会議で導入を正式決定し、2010年2月にはベネズエラとキューバの間の貿易決済で初めて使用された。
コレア大統領は、スクレによりドル依存から脱却できると語り、ドルの覇権から各国を解放する地域決済通貨の重要性を強調した。チャベス大統領は、エクアドルとのスクレ決済開始について「歴史的な出来事だ」と語った。
チャベス大統領(右)とコレア大統領

*http://www.hamsayeh.net/hamsayehnet_iran-international%20news1435.htm

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