「日本の真価」カテゴリーアーカイブ

折口信夫のアジア統一論

産霊とマナによる統一

安藤礼二氏は、折口信夫が北一輝・大川周明・石原莞爾ら「超国家主義者」たちがアジアの統一・協同させる政治的・経済的な革命を志向したのに呼応するかのように、信仰上の、精神的な革命を断行しようとしたと捉えた(安藤礼二『神々の闘争 折口信夫論』講談社、2004年、111頁)。そうした折口の試みは、日本の古道を普遍宗教として提示し、イスラームを含めた他の宗教との融合を模索した田中逸平の試みとも通じている。安藤氏は、次のように折口の信仰上の革命をまとめる。 続きを読む 折口信夫のアジア統一論

敬天愛人運動の理想及び綱領

理 想
社會的自由と個人的自由の一致する全人類の健全なる有機的社會の創造を期す。
綱 領
一、天皇を政教の淵源とし維新の鴻謨を翼贊して其發展完成を期すること。
二、社會の單位を家族とし統治の單位を氏子中心とすること。
三、經濟と道徳の一致を求め土地或は職業を與へて一人の飢民なからしむること。 続きを読む 敬天愛人運動の理想及び綱領

鈴木梅四郎関連文献

書籍

 

著者 書名 出版社 出版年
田中省三 医療の社会化を実践した人物・鈴木梅四郎 医史研究会 1995年
鈴木梅四郎 嗚呼二月二十六日 慶應義塾福澤研究センター 1987年
小林静夫 王子製紙開業秘話 : 鈴木梅四郎小伝 苫小牧郷土文化研究会まめほん編集部 1982年 続きを読む 鈴木梅四郎関連文献

鈴木梅四郎の思想と行動

「医療の社会化」を志す

 鈴木梅四郎は、医療費の重圧から庶民を解放するために「医療の社会化」を目指した。その思想を支えていたのは、決して外来の社会主義思想ではない。鈴木の『医業国営論』復刻版の解題で、実費診療所第4代理事長の清水伸は、「著者は社会主義者ではなく、自由主義者の立場からこの結論に至った所に異色がある」と明記している。さらに言えば、彼の社会政策は皇道思想に支えられていたのではなかろうか。 続きを読む 鈴木梅四郎の思想と行動

梅田雲浜関連文献


書籍

著者 書名 出版社 出版年 備考
法本義弘 梅田雲浜 小浜市立図書館 1981 (若狭人物叢書 9)
梅田薫 梅田雲浜と維新秘史 東京正生学院 1979  
青木晦蔵、佐伯仲蔵編 梅田雲浜関係史料 復刻版 東京大学出版会 1976 (続日本史籍協会叢書日本史籍協会編 第2期第4巻)
奈良本辰也編 幕末志士の手紙 学芸書林 1969 続きを読む 梅田雲浜関連文献

藤田東湖関連文献


書籍

著者 書籍写真 書名 出版社 出版年 備考
藤田東湖 維新草莽詩文集 新学社 2007年6月 新学社近代浪漫派文庫
童門冬二 尊王攘夷の旗―徳川斉昭と藤田東湖 光人社 2004年6月  
但野正弘 水戸烈公と藤田東湖『弘道館記』の碑文 水戸史学会 2002年8月   続きを読む 藤田東湖関連文献

大塩平八郎関連文献


書籍

著者 書籍写真 書名 出版社 出版年 備考
亀井俊郎著 小説 太虚―大塩平八郎と安岡正篤 朱鳥社 2011年10月 日本史研究叢刊
大塩事件研究会編 大塩平八郎の総合研究 和泉書院 2011年4月
森田康夫著 大塩平八郎と陽明学 和泉書院 2008年10月 日本史研究叢刊
大橋健二 神話の壊滅―大塩平八郎と天道思想 勉誠出版 2005年11月
阿部牧郎 大坂炎上―大塩平八郎「洗心洞」異聞 徳間書店 2005年7月
安達勝彦 小説大塩平八郎 耕文社 2005年   続きを読む 大塩平八郎関連文献

頼山陽の思想

一君万民の理想

頼山陽肖像画(福山誠之館同窓会蔵)
http://www.ccv.ne.jp/home/raisanyo/jinbutu.htmより 一君万民の理想的統治を求めた頼山陽(1780~1832年)の著作は、王政復古の精神を鼓舞し、維新の大業を成就する大きな力となった。司馬遼太郎は、山陽の『日本外史』について、「この一書が幕末を動かしたとさえ言いたくなるほどである」と述べている(『この国のかたち』1、文芸春秋)。
 安藤英男氏は、山陽が「一君万民の平等思想を根底とし、天皇親政下の郡県制度を理想の政治形態とした」と書いている(安藤英男『頼山陽日本外史』近藤出版社、1982年(頼山陽選集 6)、3頁)。 続きを読む 頼山陽の思想

高山彦九郎の思想

垂加神道の系譜

高山彦九郎胸像
 高山彦九郎を取り巻く勤王運動の背景には、「『敬』(つつしみ)による神との合一」という垂加神道の真理の調べが常に響いていたのではなかろうか。高山が引き継いだ勤王運動の先人たちは、垂加神道の系譜ときれいに重なり合っているからである。 続きを読む 高山彦九郎の思想

皇道経済

強欲資本主義に対する世界的な反対運動が広がりつつあるいまこそ、わが国は、次のような特徴を持つ「皇道経済」に回帰すべきである。
(1)肇国の理想と家族的共同体、(2)神からの贈り物と奉還思想、(3)エコロジーに適合した消費の思想、(4)自らが成長するための生産=「むすび」、(5)生きる力としての「みこと」意識
⇒「忘却された経済学─皇道経済論は資本主義を超克できるか」(『新日本学』第20号)