新刊紹介『通信文化新報』令和4年11月21日付)(『木村武雄の日中国交正常化─王道アジア主義者・石原莞爾の魂』)

 9月29日に日中国交正常化50周年を迎えた。日中国交正常化は両国首相の田中角栄と周恩来が実現したが、影の主役は木村武雄と指摘す
る。正常化に邁進した木村の原動力は王道アジア主義。
 アジアを直視し、アジアの独立と繁栄が日中の調整に始まるとしたのが戦前からの王道アジア主義。その実現として日中国交正常化を位置づけた。木村は佐藤栄作首相を動かそうとした。しかし「笛吹けど踊らず」。木村は諦めず、田中角栄に期待した。
 これまで、日中国交正常化における木村武雄の役割に光が当てられなかったのは、彼が「政界の影武者として生きる」と決めていたことという。さらに大きな理由は、アメリカにとって不都合な人物と認定されたからとする。黙殺されてきた木村の日中国交正常化の役割と王道アジア主義について明らかにしている。
『通信文化新報』令和4年11月21日付

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