坪内隆彦 のすべての投稿

フッサール関連文献

書籍

 

著者 書籍写真 書名 出版社 出版年 備考
中山純一 フッサールにおける超越論的経験 知泉書館 2014/01
鈴木俊洋 数学の現象学: 数学的直観を扱うために生まれたフッサール現象学 法政大学出版局 2013/11/29
リリアン アルワイス著、工藤和男・中村拓也訳 フッサールとハイデガー―世界を取り戻す闘い 晃洋書房 2012/12
竹田青嗣 超解読! はじめてのフッサール『現象学の理念』 講談社 2012/8/17 講談社現代新書
エトムント フッサール著、浜渦辰二・山口一郎訳 間主観性の現象学 その方法 筑摩書房 2012/5/9 ちくま学芸文庫 続きを読む フッサール関連文献

「世界潮流2025」の展望

2008年11月20日にアメリカの国家情報会議(NIC)が公表した報告書「世界潮流2025」は、今後アメリカの覇権が低下して多極化に移行すると分析、日本の外交政策として、〈1〉中国の経済成長が続けば良好な対中関係を維持するが、軍事力への警戒感から安全保障面ではアメリカに接近し、中国を孤立化させようとする、〈2〉中国が域内各国に敵対的になれば、アメリカとともに対抗する、〈3〉アメリカの安保面でのアジア関与が低下していけば、中国に接近する、〈4〉アメリカと中国が政治・安保で接近すれば、日本もこれに追随する――とする4つのシナリオを提示した。
原文の関係箇所は以下の通り。
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ドゴール関連文献

書籍

著者 書籍写真 書名 出版社 出版年 備考
渡邊啓貴 シャルル・ドゴール:民主主義の中のリーダーシップへの苦闘 慶應義塾大学出版会 2013/7/14
渡辺和行 ド・ゴール―偉大さへの意志 山川出版社 2013/07 世界史リブレット人
山本健太郎 ドゴールの核政策と同盟戦略―同盟と自立の狭間で 関西学院大学出版会 2012/01
エリック・ルーセル ドゴール 祥伝社 2010/12/13 ガリマール新評伝シリーズ―世界の傑物
山口昌子 ドゴールのいるフランス—危機の時代のリーダーの条件 河出書房新社 2010/5/19   続きを読む ドゴール関連文献

カッシーラー関連文献

書籍

 

著者 書籍写真 書名 出版社 出版年 備考
エルンスト カッシーラー著、須田朗・村岡晋一、宮武昭訳 認識問題〈2‐2〉近代の哲学と科学における みすず書房 2003年
エルンスト・カッシーラー著、中野好之訳 啓蒙主義の哲学 ; 下 筑摩書房 2003年 ちくま学芸文庫、[カ-22-12]
エルンスト・カッシーラー著、中野好之訳 啓蒙主義の哲学 ; 上 筑摩書房 2003年 ちくま学芸文庫、[カ-22-12]
馬原潤二 著 エルンスト・カッシーラーの政治思想 : 「シンボル形式」の哲学と「啓蒙」の現在 [馬原潤二] 2003年 続きを読む カッシーラー関連文献

ブレジンスキー、「欧米の世界支配の終焉」を説く

欧米の世界支配の終焉

ズビグニュー・ブレジンスキーが、2008年12月16日付『インターナショナル・ヘラルド・トリビューン』に、「グローバルな政治的覚醒」(The global political awakening)と題して寄稿している。
ここで、ブレジンスキーは「500年にわたって続いてきた欧米の世界支配が終わり、中国と日本が台頭してくる」と書いている。

全文は以下の通り。 続きを読む ブレジンスキー、「欧米の世界支配の終焉」を説く

ダグ・バンドウ「アジアの世紀」

The Asian Century by Doug Bandow
『The National Interest』2009年2月17日

Secretary of State Hillary Clinton is off on her first foreign trip, and the destination of Asia is well-chosen. Economic, cultural and political ties with Europe remain strong, but Asia is likely to dominate the future, containing two possible superpowers as well as several other states with growing international influence. American power won’t disappear anytime soon, but the twenty-first century seems likely to be the Asian Century. 続きを読む ダグ・バンドウ「アジアの世紀」

アジア伝統音楽CD(2)

CDイメージ タイトル 発売日 発売
インド メディテーション・インド 2002/7/24 ビクターエンタテインメント
インド 幻影綺譚マハーバーラタ 2000/8/2 ビクターエンタテインメント
インド シタール絢麗~北インドの巨星パルト・ダースの妙技 2000/7/5 ビクターエンタテインメント
インド シタールの神技 2000/7/5 ビクターエンタテインメント
インド ヴィーナの女王 / 南インドの至宝ラージェスワリ・パドゥマナバーン 2000/7/5 ビクターエンタテインメント 続きを読む アジア伝統音楽CD(2)

アジア伝統音楽CD(1) 東アジア

CDイメージ タイトル 発売日 発売
中国シルクロードの音楽 絲綢之路 1999/8/6 キングレコード
中国 決定版 中国名曲集 2003/5/16 キングレコード
中国 シルクロードの音楽~中国の旅~ 2003/4/23 コロムビアミュージックエンタテインメント
中国 〈中国の笛1〉雁楽沙灘~管子、流麗無辺の調べ 2000/8/2 ビクターエンタテインメント
中国 蒼梧謡天 2000/8/2 ビクターエンタテインメント
中国 中国の音楽 2000/7/5 キングレコード 続きを読む アジア伝統音楽CD(1) 東アジア

精神的基礎なきアジア連帯会議

1926年の亜細亜民族会議の教訓
大正13(1924)年7月にアメリカで排日移民法が施行され、日本国内で反米ムードが高まりつつあった。こうした中で人種平等を掲げたアジア人の連帯運動の気運も次第に盛り上がり、興亜論者だけでなく、政治家の中にも興亜運動を進めようという動きが出てきていた。政友会の今里準太郎もその1人であった。例えば、今里は移民法施行直後の大正13年7月6日に、時の総理大臣加藤高明に対して「外交方針ニ関スル質問主意書」を提出している。そこには、次のように記されている。

1、人種平等ニ関シ日本政府ノ採レル努力ノ経過並今後ノ方針如何
2、米国以外ノ日本移民地ニ於テ日本移民ヲ永遠ニ安住セシムル具体的方針如何
3、日支親善ノ具体策トシテ日支間ノ条約一部ノ改廃乃至日支同盟ノ意ナキ乎
右及質問候也(1) 続きを読む 精神的基礎なきアジア連帯会議

欧米植民地支配とアジアの文化協力

アジア人の人類への貢献

 東アジア共同体の課題として、経済、安保分野の協力とともに、文化面における協力の重視性もようやく認識されるようになった。東アジアが単に地域的な利益を確保していくだけでなく、国際社会で貢献していく上で、いかに文化協力が重要かについては、東アジア連帯の気運が盛り上がった1950年代半ばに、すでに明確に語られていた。その時代のアジア(・アフリカ)の文化交流の重要性に対する認識は、私たちの想像以上に深く、強烈だった。そこには、宗教誕生の地としてのアジアの誇りと、人類の進歩に対する貢献の歴史に対する明確な認識があった。それは、およそ100年前に岡倉天心が語り、やがてタゴールらによって引き継がれたアジア文化に対する誇りに繋がる。 続きを読む 欧米植民地支配とアジアの文化協力