「アジア的価値観」カテゴリーアーカイブ

ディナールに関する報道(2009年8月27日)

Bernama, August 27, 2009

Use Of Gold Dinar Advocated For Trade Between OIC Members

BANGI, Aug 27 (Bernama) — The use of the gold dinar for trade among the Organisation of Islamic Conference (OIC) countries should be seriously considered as earlier advocated by former prime minister Tun Dr Mahathir Mohamad.
Minister in the Prime Minister’s Department Datuk Jamil Khir Baharom said the current financial system, based on currency notes, has many drawbacks and has resulted in poverty, environmental damage, output and distribution monopoly, unemployment, crime and vice. 続きを読む ディナールに関する報道(2009年8月27日)

ディナールに関する報道(2009年6月15日)

15/Jun/2009
Gulf Times, Arab nations ’need to revert to gold dinar’ Discuss

A financial expert has called for abolishing the current paper money system and returning to gold currencies instead, saying it was the only way out of the current financial crisis.
Dr Mohamed Syafii Antonio, a member of the Islamic Banking Committee at the Central Bank of Indonesia, said the current paper money system had opened the door for the fraudulent acts that have brought down giant financial institutions on Wall Street. 続きを読む ディナールに関する報道(2009年6月15日)

ディナールに関する報道(2009年1月15日)

 

January 15, 2009
Gold Dinars As Trading Currency Among Resolutions Passed

KUALA LUMPUR, Jan 15 (Bernama) — Initiatives to expedite the use of gold dinars as an alternative main trading currency is among 29 resolutions adopted at the Third Islamic Economic Congress.
The just concluded four-day congress on Thursday was attended by some 1,000 participants and observers who also wanted the move to integrate Islamic finance system among Islamic nations at regional and global levels be speeded up. 続きを読む ディナールに関する報道(2009年1月15日)

アジア覚醒の先駆者・アブドゥフ②

アフガーニーとともに

アフガーニー

アブドゥフのアフガーニー宛て書簡
 アブドゥフは、ナイル・デルタのファッラーヒーン(農民)の家に生まれ、アズハル在学中からジャマール・アッ=ディーン・アル=アフガーニー(Jamal al-Din al-Afghani/1838~1897年)に師事している。
アフガーニーは、パン=イスラミズム(イスラームの団結)の思想家・行動家として知られる。彼は、イスラームが知的頽廃や専制支配などによって本来の活力を失っていると考えたのだ。だから彼は、各地の専制支配を排除し、ムスリムが連帯して活力を回復しようとした。
アブドゥフは、アフガーニーを偉大なる師と呼び、アフガーニーの顔写真を肌身話さず持ち歩くほど傾倒していた。1884年には、パリでアフガーニーとともに雑誌『固き絆』を創刊している。 続きを読む アジア覚醒の先駆者・アブドゥフ②

アジア覚醒の先駆者・アブドゥフ①

イスラーム改革派

 ムハンマド・アブドゥフ(Muhammad Abduh/1849-1905)は、イスラームに基盤をおいた独自の近代化路線の先駆者と位置づけられる。
西洋的近代化路線への追従を拒否し、クルアーン(コーラン)の柔軟解釈によるイスラームによる独自の近代化を主張する点で、ムスリムの覚醒にとって彼の思想ほど貴重なものはないといっても言い過ぎではないかもしれない。
その思想は、世界のムスリムに脈々と受け継がれている。それは、東南アジアにも生きているようにみえる。筆者は、「WAWASAN2020」に象徴されるマハティール首相の近代化路線を、「アブドゥフの企ての再現・発展として理解したい」と書いたことがある(『アジア復権の希望マハティール』)。
「西欧への盲従」と「中世イスラームへの盲従」をともに退け、また「支配エリートのイスラームにたいする疑念」と「一般ムスリムの近代文明にたいする疑念」の両方を解消すべく努力したと評価されている(飯塚正人「ナショナリズムと復興運動」山内昌之、大塚和夫編『イスラームを学ぶ人のために』(世界思想社、1993年)、93-94ページ)。 続きを読む アジア覚醒の先駆者・アブドゥフ①

米ドル依存から脱却する南米─地域共通決済通貨「スクレ」

 

 米ドル支配からの脱却の動きが南米で広がりつつある。2010年7月6日、ベネズエラとエクアドルが、米州ボリバル同盟(ALBA)の地域共通決済通貨「スクレ(sucre)」による初の決済を開始した。ベネズエラはエクアドルから購入したコメ1万5000トンをスクレ(=1.25ドル)で決済した。 続きを読む 米ドル依存から脱却する南米─地域共通決済通貨「スクレ」

「新しいアジア委員会報告書」─個人と社会の理想的な関係を追求

個人と社会の理想的な関係を追求
 1992年12月19日、マハティール首相(当時)のブレーンとして活躍していたノルディン・ソピーを座長として、「新しいアジア委員会」(Commission for A New Asia)が発足した。ソピーとともに、インドネシア、タイ、フィリピン、シンガポール、ベトナム、日本、中国、香港、インド、バングラデシュ、ロシア、オーストラリアの学者、専門家16名がメンバーに名を連ねていた。日本からは、元外相の大来佐武郎、国際開発センター会長の河合三良、笹川平和財団プログラム・ディレクター(当時)の高橋一生氏の3名が参加していた。
 4度の会議を経て同委員会が1994年1月にまとめたのが、『新しいアジア委員会報告書─新しいアジアに向けて』である。報告書は広範な問題を扱っているが、個人と社会の関係について、次のように述べている点が注目される。 続きを読む 「新しいアジア委員会報告書」─個人と社会の理想的な関係を追求

アジア伝統音楽CD(2)

CDイメージ タイトル 発売日 発売
インド メディテーション・インド 2002/7/24 ビクターエンタテインメント
インド 幻影綺譚マハーバーラタ 2000/8/2 ビクターエンタテインメント
インド シタール絢麗~北インドの巨星パルト・ダースの妙技 2000/7/5 ビクターエンタテインメント
インド シタールの神技 2000/7/5 ビクターエンタテインメント
インド ヴィーナの女王 / 南インドの至宝ラージェスワリ・パドゥマナバーン 2000/7/5 ビクターエンタテインメント 続きを読む アジア伝統音楽CD(2)

アジア伝統音楽CD(1) 東アジア

CDイメージ タイトル 発売日 発売
中国シルクロードの音楽 絲綢之路 1999/8/6 キングレコード
中国 決定版 中国名曲集 2003/5/16 キングレコード
中国 シルクロードの音楽~中国の旅~ 2003/4/23 コロムビアミュージックエンタテインメント
中国 〈中国の笛1〉雁楽沙灘~管子、流麗無辺の調べ 2000/8/2 ビクターエンタテインメント
中国 蒼梧謡天 2000/8/2 ビクターエンタテインメント
中国 中国の音楽 2000/7/5 キングレコード 続きを読む アジア伝統音楽CD(1) 東アジア

欧米植民地支配とアジアの文化協力

アジア人の人類への貢献

 東アジア共同体の課題として、経済、安保分野の協力とともに、文化面における協力の重視性もようやく認識されるようになった。東アジアが単に地域的な利益を確保していくだけでなく、国際社会で貢献していく上で、いかに文化協力が重要かについては、東アジア連帯の気運が盛り上がった1950年代半ばに、すでに明確に語られていた。その時代のアジア(・アフリカ)の文化交流の重要性に対する認識は、私たちの想像以上に深く、強烈だった。そこには、宗教誕生の地としてのアジアの誇りと、人類の進歩に対する貢献の歴史に対する明確な認識があった。それは、およそ100年前に岡倉天心が語り、やがてタゴールらによって引き継がれたアジア文化に対する誇りに繋がる。 続きを読む 欧米植民地支配とアジアの文化協力