水戸学の入門書としても 『水戸学で固めた男・渋沢栄一』レビュー(さちひこ氏、令和3年10月20日)

水戸学の入門書としても
 Youtubeで著者の動画を見て、購入しました。
 2021年の大河ドラマによる「渋沢ブーム」の影響か、書店では渋沢栄一の『論語と算盤』の図解本や漫画本などをよく見かけるようになりましたが、渋沢の書いた原典、例えば『論語講義』や『青淵百話』にまで遡って手にとった人は、そう多くないのではないでしょうか。
 本書の著者は、直接『論語講義』や渋沢の講演集などにあたり、彼の思想がいかに水戸学に基づいたものであるかを明らかにされています。と言っても、私は正直水戸学にはあまりなじみが無いのですが、
本書の中で関連書籍が色々と紹介されているので、この本を取っかかりに水戸学についても少し調べてみたいと思います。
 B6版で120頁程の本ですが、内容はなかなか濃く、渋沢の思想と行動を、原点にまで遡って理解できるようになっています。
 『論語と算盤』が書かれた背景を知りたい、という方にはぜひおすすめしたいです。

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