伊能頴則の神道コスモロジー

伊能頴則『神一不二論』明治14年12月の冒頭

天地ハ一枚ナレハ之ヲ造リ之ヲ主宰スル神モ一神ニシテ二有ルベカラズ然ルニ支那ハ上帝太一ト称ヒ印度之ヲ梵天帝釈と称ヒ西洋諸国之ヲ野和華トイヒ我皇国之ヲ天御中主神ト称フ……

 
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蒲生君平『山陵志』①


天皇陵の位置が不明確であったり、荒廃したりしている現状を嘆き、陵墓特定のための調査に挺身した蒲生君平は、文化5(1808)年にその成果をまとめて『山陵志』を完成させた。水戸斉昭が天保11(1840年)年、光格天皇の崩御に際して、幕府に対し山陵再興と謐号復活を提唱したのも、『山陵志』の影響と見られる。
君平は『山陵志』において次のように書いている。
「山陵というのは、祖先のみたまやと同じなのである。これがなければ、人民としては何を仰ぎ、何にお詣りしたらよかろうか。
人民たるものが、山陵を仰いでこれを祭ればこそ、国家としての礼文もまた盛んになるのである。だから王朝時代には、刑罰を定めた法令に、山陵を破壊する者は、これを謀大逆といって、八大重罪の一つに指定されていた。それは、大赦も許されぬほどの重い刑罰なのである。これこそ君主たる者が、その至孝の徳をもって、天下を治めるための拠りどころである。どうして謹み敬わないでよかろうか〉(安藤英男口語訳) Continue reading “蒲生君平『山陵志』①” »

 
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伊藤貫著『自滅するアメリカ帝国』の書評


恐らくそうなのだろうと考えていたことを、ズバリと言ってくれた。そんな爽快感を与えてくれる一冊である。著者の伊藤貫氏はアメリカ在住の戦略家で、アメリカ国務省や国防総省の官僚から入手した情報に基づいて重大な事実を暴露していく。
一九八九年の冷戦終結に合わせて、ジェームズ・ファローズは「日本封じ込め」と題した論文を発表していた。当時、日本異質論者などと呼ばれた彼らの主張は日本でも注目されたが、アメリカ政府の考え方とは一線を画する異端者の論説として扱われていたように思う。
ところが、伊藤氏は一九九〇年にブッシュ(父)政権のホワイトハウス国家安全保障会議が「冷戦後の日本を、国際政治におけるアメリカの潜在的な敵性国と定義し、今後、日本に対して封じ込めを実施する」という政策を決定していた事実を明らかにした。この事実を伊藤氏は、国務省と国防総省のアジア政策担当官、連邦議会の外交政策スタッフから聞いていたという。また、ペンタゴン付属の教育機関であるナショナル・ウォー・カレッジ(国立戦争大学)のポール・ゴドウィン副学長も、伊藤氏に「アメリカ政府は、日本を封じ込める政策を採用している」と明かしたという(57、58頁)。 Continue reading “伊藤貫著『自滅するアメリカ帝国』の書評” »

 
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岡本幸治先生主要著作

 

著者 書籍写真 書名 出版社 出版年
入江昭編著、岡本幸治監訳 中国人と日本人 : 交流・友好・反発の近代史 ミネルヴァ書房 2012年
岡本幸治 北一輝 : 日本の魂のドン底から覆へす ミネルヴァ書房 2010年
岡本幸治 インド世界を読む 創成社 2006年 Continue reading “岡本幸治先生主要著作” »
 
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天日・天照大神・天皇の三位一体に基づく現人神天皇観の誕生

 前田勉氏は、『近世神道と国学』において、次のように書いている。
 〈…正英の神籬=「日守木」解釈は、…天照大神の霊魂は今もなお天皇と「同床同殿」に生きているという神器観に、…橘家神軍伝の「大星伝」とが結びつくことによって、新たに創出されたものではなかったか。それは、文字通り天日と天照大神と天皇の三位一体にもとづく現人神天皇観の誕生を意味していた。
 さらに正英の神籬解釈の特筆すべき点は、「日守木」の「日」を守護する忠誠とは、現人神天皇への忠誠であったことである。正英において忠誠とは、現人神天皇への忠誠であって、それを超えた普遍的な道徳的原理に根拠づけられたものではなかった〉
 そして前田氏、是非分別せず、ひたすらに天皇に帰依する、天皇への被虐的ともいえる絶対的忠誠のモデルにされたのが楠木正成であるとする(160、161頁)。

 
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天皇の有徳・不徳と万世一系性の矛盾を解いた玉木正英

 前田勉氏は、『近世神道と国学』において、次のように書いている。
〈…(玉木)正英は、天皇の有徳・不徳と万世一系性の矛盾という闇斎学派の人々の喉元に突きつけられていたアポリアに、彼独自の三種の神器観を媒介にして、ひとつの明快な答えを提出した。正英の弟子若林強斎によれば、それは次のようなテーゼである。
橘家三種伝の内、上に道有るは、三種霊徳、玉体に有り。上に道無きは、三種霊徳、神器に有るなり。故に無道の君為りと雖も、神器を掌握すれば、則ち是れ有徳の君なり。神器と玉体は一にして別無きなり。

(『橘家三種伝口訣』)

 天皇が有徳の君主であれば、「三種霊徳」は天皇の「玉体」にある。しかし、天皇が不徳である場合、「三種霊徳」は「神器」にある。だから、不徳の天皇であっても三種の神器を掌握している限り、「有徳の君」であるという。ここでは、三種の神器の「霊徳」の不可思議な権威が天皇の有徳・不徳以上に重んじられる。普遍的な道徳以上に、天皇の万世一系性が三種の神器の「霊徳」を根拠に強調されているのである。このような三種の神器観は「垂加派の独創」(加藤仁平氏)とされる」

 
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権藤成卿『自治民範』全文


維新精神の発揚を目指して。
五・一五事件の理論書となった権藤成卿『自治民範』全文をアップしました(デジタルライブラリーから入手したデータを結合したため、ダウンロードに時間がかかります)。

 
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