平成23年11月12日、慶應義塾大学塾監局前庭園において、「慶應義塾戦没者追悼会」が執行された。代表献花の後、参列者全員が「還らざる学友の碑」へ献花した。追悼会終了後、記念撮影をし、南校舎3階の社中交歓「萬来舎」で懇談会が開催された。
以下は、「慶應義塾における戦没者追悼の経緯」
3年前の平成20年わが慶應義塾は福澤諭吉先生によるご創立以来150周年を迎え盛大な記念行事が行われましたが、慶應義塾が今や日本を代表する学塾として隆々たる発展の途を辿っていることは我々塾員として誠に誇りとする所であります。
しかしながら歴史を振り返れば、慶應義塾が歩んできた道は必ずしも平坦なものではありませんでした。とりわけ先の大戦において慶應義塾は大きな戦災を蒙るとともに、多くの塾員、塾生が戦没されました。平成19年に慶應義塾福澤研究センターから発行された慶應義塾関係戦没者名簿によれば塾員、塾生や職員その他関係者も含めて戦没者合計は2,223名にのぼり、その後判明した方々を加えるとその数は2,225名に達します。
戦後慶應義塾では下記の戦没者追悼行事が行われてきました。
昭和32年12月 塾員有志によって寄贈された戦没塾員を慰霊する
ための「平和来」青年像の除幕式
平成5年11月 塾員有志による学徒出陣50周年戦没同期塾員追悼会
平成10年11月 「還らざる学友の碑」除幕式
その後久しく慶應義塾では戦没者を追悼する行事が行われてきませんでしたが、私たちは慶應義塾が創立150周年を迎えたのを機に、慶應義塾が未来の先導者として発展してゆくためにも、過去の歴史を回顧し、還らざる先輩方を記憶し、追悼の誠を捧げることが大切であると考えました。本追悼行事は福澤先生の独立自尊の教えに則り、義塾の伝統である社中協力の精神に基づいて、戦争を知らない世代の塾員有志によって企画され、平成21年に第一回追悼会が開催され、本年は三回目にあたります。この追悼会の開催を通じて私どもはあらためて福澤先生以来の慶應義塾の塾風の素晴らしさと揺るぎ無い伝統を再確認するとともに、これを機会にわが愛する慶應義塾が更に未来へ向けて発展してゆくことを願ってやみません。
平成23年11月12日
慶應義塾戦没者追悼会実行委員会
戦没学徒を鎮魂することは、慶應義塾ますます発展のために極めて大切なことです。宜しくお願いします。
谷博久様
コメントありがとうございます。
こちらこそよろしくお願い申し上げます。