アッバース朝時代のクルアーン写本も
1998年12月、クアラルンプールのレイクガーデンにマレーシア・イスラーム美術博物館(Islamic Arts Museum Malaysia=IAMM)がオープンした。
マレーシア国内には、サラワク州クチンにイスラーム博物館があるが、本格的なイスラーム美術博物館として、アジア・太平洋地域ではじめて。この美術博物館は、マハティール首相の発案によるもので、単に展示をするだけでなくイスラームに関する啓蒙、教育も担っており、イスラームに関する講演会やアラビア書道などの講座が設けられている。
館内は、マレー世界、オスマン朝、中国、インドなどのコーナーに分かれている。クルアーンが流れる館内では、イスラームの世界に浸ることができる。
ペルシャの婚礼美術(2000年12月12日~2001年3月30日)、イスラーム世界の住居建築(2001年3月26日~6月26日)、中国のイスラーム美術展(2001年7月28日~10月28日)といった企画展も継続的に開催されている。
200以上のクルアーンの写本がコレクションされており、クーファ書体で書かれたアッバース朝時代のクルアーン写本も展示されている。また、タージ・マハルやイマム・イスマイル・アルバハリーモスク、アミール・ティムール廟などの有名建造物のミニチュアが目を引く。
開館は火曜日から日曜日の午前10時~午後6時まで。入場料は大人8リンギ。
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