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『維新と興亜に駆けた日本人』の書評(2011年11月26日)─山崎行太郎氏の政治ブログ『毒蛇山荘日記』

「月刊日本」編集長・坪内隆彦『維新と興亜に駆けた日本人』(展転社)を読む。本書は、『アジア英雄伝』に続く「反植民地・アジア独立論」の第二弾である。我々が忘れさせられたホンモノの思想家、革命家たちが、ここにいる。本書は、最近、珍しい危険な書、つまり革命的熱情を喚起する書である。
僕は、自分の優柔不断な、市民主義的な不甲斐なさを顧みもせず、いたずらに歴史に残る英雄豪傑を賛美し、その破天荒な生き方に酔い痴れるのは好きではない。昨日も「憂国忌」に出席してきたが、その種の話が少なくなかった。三島由紀夫や吉田松陰、西郷隆盛、あるいは大塩平八郎・・・を賛美することは容易なことである。ただ賛美すればいいのだから。自分は、それこそ小市民的なみみっちい生活を満喫しながら、理想や義に生き、若くして命を捨てたり、獄中に二、三十年を過ごさざるをえなかったような偉大な革命家や思想家たちを褒め称えるだけなら、炬燵で蜜柑を貪りながら韓流ドラマに酔い痴れるご婦人達とたいして違いはない。坪内隆彦の新著『維新とと興亜に駆けた日本人』も、「アジア独立」に命懸けて取り組んだ日本の英雄豪傑たちを取り上げている。一見すると、この本も、「高見の見物」的な視点からの凡庸、且つ無責任な「英雄豪傑賛美論」に見える。しかし、僕は、坪内隆彦が、どういう人物かということを知っている。 続きを読む 『維新と興亜に駆けた日本人』の書評(2011年11月26日)─山崎行太郎氏の政治ブログ『毒蛇山荘日記』

『維新と興亜に駆けた日本人』の書評(2011年11月19日) ─「四宮政治文化研究所」

坪内隆彦氏著『維新と興亜に駆けた日本人』について

最近、『月刊日本』編集長の坪内隆彦氏が、『維新と興亜に駆けた日本人』を上梓された。まだ全編を読んでいないが、少しく感想を書いてみたい。

「歴史は人が作る」という言葉がある。また、イギリスの歴史学者カーライルは「歴史とは偉人たちの伝記である」と言ったという。私はこの書を読んでまさにその通りと思った。明治維新から大正期までの日本歴史を作ってきた人々・偉人たちのことが綴られている。 続きを読む 『維新と興亜に駆けた日本人』の書評(2011年11月19日) ─「四宮政治文化研究所」

『維新と興亜に駆けた日本人』の書評(2011年11月9日)─「森田実の言わねばならぬ」

《本を読む》坪田隆彦著『維新と興亜にかけた日本人 今こそ知っておきたい二十人の志士たち』(展転社、平成23年11月3日刊、2100円)を読む/力強く骨太の新たな歴史作家の登場

「未曾有の国難に直面した現在、義を貫き、己を捨てて公に尽くす西郷南洲や副島種臣のような大人物がわが国を指導していたならば、と思わず考えてしまう」(本書「はじめに」より) 続きを読む 『維新と興亜に駆けた日本人』の書評(2011年11月9日)─「森田実の言わねばならぬ」

『維新と興亜に駆けた日本人』の書評(2011年11月7日)─「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」

国学の源流は契沖、本居宣長、平田篤胤、それが江戸には山鹿素行、山崎闇斎、大塩平八郎、そして、その正気の爆発は、西郷隆盛、乃木将軍、特攻隊、三島由紀夫へと繋がる。
思想の一連の系譜は連綿としている。
本書は幕末から明治維新を経て、昭和維新へといたる過程で思想運動と絡み合いながら祖国のために挺身した志士群像の物語である。 続きを読む 『維新と興亜に駆けた日本人』の書評(2011年11月7日)─「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」