「西郷隆盛」カテゴリーアーカイブ

敬天愛人運動の理想及び綱領

理 想
社會的自由と個人的自由の一致する全人類の健全なる有機的社會の創造を期す。
綱 領
一、天皇を政教の淵源とし維新の鴻謨を翼贊して其發展完成を期すること。
二、社會の單位を家族とし統治の單位を氏子中心とすること。
三、經濟と道徳の一致を求め土地或は職業を與へて一人の飢民なからしむること。 続きを読む 敬天愛人運動の理想及び綱領

三島由紀夫の南洲論

銅像との対話─西郷隆盛
三島由紀夫は義挙(昭和45年11月25日)の2年半前の昭和43年4月23日付の『産経新聞』に、「銅像との対話─西郷隆盛」を発表し、次のように書いている。
「あなたは涙を知つてをり、力を知つてをり、力の空しさを知つてをり、理想の脆さを知つてゐました。それから、責任とは何か、人の信にこたへるとは何か、といふことを知つてゐました。知つてゐて、行ひました」


*『三島由紀夫全集第33巻』新潮社、昭和51年、202-203頁