『祝詞考』は賀茂真淵が最晩年の明和5(1768)年に書いた『延喜式』祝詞の注釈書。門人の荒木田久老によって、真淵没後30余年を経て刊行された。 上巻冒頭に「事と言は、古へ相通はし書事、万葉に多し、字に泥む事なかれ」と書かれている。これは本居宣長の『古事記伝』にある「抑意と事と言とは、みな相称へる物」と響き合う。中巻の大祓詞の部分は「大祓詞考」とも呼ばれる。
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