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高楠順次郎『アジア文化の基調』目次

 高楠順次郎が昭和18年に刊行した『アジア文化の基調』(万里閣)の目次は以下の通り。

第一章 人間と自然
 一 生の動きと知の動き
 二 日本文化の創造力
 三 日本文化の性格
第二章 新文化の基調としての国家観
 一 精神文化の性格
 二 精神文化の基底
 三 三神器の意義
 四 血の文化の意義
 五 仏敎の国家観
 六 全体性原理の実行
 七 無我性の実現
 八 宗敎に対する認識不足
 九 語部に依る神代史話
 一〇 知識と智慧
 一一 差別と平等
 一二 保存の日本
 一三 古寺院の聖敎調査
 一四 本地垂迹説

第三章 印度文化の全貌
 一 文化創造の原動力
 二 印度文化の四成分
 三 印度の先住民族
 四 印度とアリヤ族との接触
 五 森林文化の成熟
 六 自然に同化せる文化の性格
 七 婆羅門敎と仏敎
 八 印度とアリヤ族と第三度の対立
 九 アリヤ族婆羅門敎の印度化
 一〇 回敎時代に於ける印度
 一一 英統治下の印度
 一二 英主権に対する最後通牒
第四章 印度文化史再検討の基準
 一 印度古年代推定の基礎
 二 印度文化史全系仮定年代
 三 世界を動かすスメル民族
第五章 大東亜文化圏の文化振興
 一 大東亜文化圏の指導位
 二 皇国としての大日本帝国
 三 大東亜文化圏の二大国群
 四 海涯国群に於ける大小乗の対立
 五 海洋国群に於ける宗敎の対立
 六 回敎の性格
 七 宗敎の対立を統一する力
第六章 東西思潮の合流
 一 自然に対する見方
 二 物質的自然観
 三 生物的自然観
 四 羅馬時代の自然観
 五 生物的自然観に於けるアラビヤ学者の功績
 六 科学文明時代の物理的自然観
 七 科学に於ける四つの絶対
 八 物質科学の三大法則
 九 物質科学の全盛時代
 一〇 相対性原理の一石
 一一 相対的自然観の異議
 一二 スメル民族の大行進
 一三 生物的自然観に凱歌
 一四 四絶対・三大法則の崩壊
 一五 一般科学思想の転換
 一六 東西民族思潮の対抗
 一七 来るべき世界を支配するもの

坪内隆彦

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坪内隆彦