2013年8月23日、ブルネイで開かれていたTPP交渉の閣僚会合は、「年内妥結に向け、交渉を加速する」と明記した共同声明をまとめ閉幕した。 しかし、年内妥結が難しいことはマレーシアの姿勢を見ても明白だ。 マハティール元首相が公然とTPP慎重論を唱えに至り、マレーシア政府にとって交渉での安易な妥協は難しくなっているのだ。 8月15日には、マレーシア政府の国際貿易産業省が「手頃な医薬品と医療へのアクセスを守ることは引き続き最優先事項であり、進行中のTPP交渉では妥協しない」などとする声明を発表している。ところが、日本のメディアは、こうしたマレーシアの姿勢を充分に報じていない。
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