亜細亜義会関係資料①

 外務省外交史料館所蔵 亜細亜義会関係雑纂「明治43年12月1日から明治44年9月9日」には、亞細亞義会の設立主意、事業順序、会則、『大東』などがファイルされている。
(PDFデータは、アジア歴史資料センターのサイトからダウンロードしたDjVuデータをもとに作成したもの)

『皇極経世書』で宇宙論的歴史観を展開した邵雍

 若林強斎先生の『雑話筆記』には、「易ノ先天の図も邵康節・朱子ノ手ヘワタツテコソ明ニラツ……」とある。
「邵康節」とは、北宋時代の儒学者、邵雍のこと。彼は李挺之から『易経』の河図洛書と先天象数の学を伝授された。先天象数とは、易卦の生変に関する学説に基づく次序や方位によって八卦、六十四卦を配した図。
邵雍は『皇極経世書』で壮大な宇宙論的歴史観を展開した。
なお、『皇極経世書』については川嶋孝周氏による『易學案内―皇極経世書の世界』がある。

『愛媛新聞』、「日米地位協定の見直しは急務」と

 2013年8月5日、米空軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)所属の救難ヘリ・HH60ペイブホークが、米海兵隊キャンプ・ハンセン(同県宜野座村にまたがる区域)で墜落・炎上した事件について、『愛媛新聞』2013年8月8日付社説は、「米軍ヘリ墜落 日米地位協定見直しが急務だ」と題して、次のように書いた。
 「今回も、県警や消防は基地敷地内への立ち入りすら許されていない。沖縄県民をはじめ、国民の一層の不信と反発を招くのは必至だ。日米地位協定の見直しは急務。議論に背を向けてはならない」

台頭するマレーシアのTPP反対論

 マハティール元首相が『New Straits Times』(7月12日)に掲載された記事でTPP反対論を展開して以来、マレーシアでTPP反対論が強まりつつある。
 8月7日には『Free Malaysia Today』が、次のようにTPP反対派の急増を報じている。

Debunking TPPA myths

The idea that it may have been better for Malaysia to stay out of TPP negotiations is a myth that needs to be debunked through a fact based cost/benefit analysis.

It seems that increasingly more and more people in Malaysia ‘love to hate’ the Trans-Pacific Partnership (TPP) project. An unlikely alliance appears to be emerging between former prime minister Dr Mahathir Mohamad and members of opposition on this issue.
This could potentially harm Malaysia’s interest if as a result of this pressure it is forced to abandon its efforts to be part of the groundbreaking trade pact.
In my personal view Malaysia is absolutely right to enter the trade negotiations with 12 Pacific nations to defend its own economic interests within TPP. 続きを読む 台頭するマレーシアのTPP反対論

鳩山由紀夫氏「Towards a Common Future & Shared Prosperity」

 筆者は、日本外交の課題は対米追従から脱却して自主外交を確立することだと考えている。その際、中国の覇権主義を制御しつつ、東アジア共同体のリーダーシップをとることが極めて重要な課題となる。
 こうした中で、東アジア共同体研究所理事長を務める鳩山由紀夫元首相は、2013年7月13日にマレーシアで開催された第10回ASEANリーダーシップ・フォーラムで「Towards a Common Future & Shared Prosperity」と題して講演した。
 以下に、同研究所HPに掲載された日本語訳の一部を転載させていただく。

〈私は総理時代に、「東アジア共同体の創造」を新たなアジアの経済秩序と協調の枠組み作りに資する構想として、国家目標の柱の一つに掲げました。東アジア共同体構想の思想的源流をたどれば、「友愛」思想に行き着きます。「友愛」とは自分の自由と自分の人格の尊厳を尊重すると同時に、他人の自由と他人の人格の尊厳をも尊重する考え方のことで、「自立と共生」の思想と言っても良いでしょう。そして今こそ国と国との関係においても、友愛精神を基調とするべきです。なぜなら、「対立」ではなく、「協調」こそが社会発展の原動力と考えるからです。欧州においては、悲惨な二度の大戦を経て、それまで憎み合っていた独仏両国は、石炭や鉄鋼の共同管理をはじめとした協力を積み重ね、さらに国民相互間の交流を深めた結果、事実上の不戦共同体が成立したのです。独仏を中心にした協力の動きは紆余曲折を経ながらその後も続き、今日のEUへとつながりました。この欧洲での和解と協力の経験こそが、私の構想の原型になっています。
すなわち、私の東アジア共同体構想は、「開かれた地域協力」の原則に基づきながら、関係国が様々な分野で協力を進めることにより、この地域に機能的な共同体の網を幾重にも張り巡らせようという考え方です。 続きを読む 鳩山由紀夫氏「Towards a Common Future & Shared Prosperity」

マレーシアでも高まるTPP反対論

 2013年8月1日、マレーシア通産省はTPPに関する国民の意見を募るため、オープンデーをが開催したが、TPP反対論が賛成論を圧倒したようだ。
 マレーシア国民の間に、アメリカがTPPによって参加国の経済を支配しようとしているとの不信感が広がっているのだ。
 すでに、マハティール元首相は7月12日『New Straits Times』に掲載された記事でTPP反対論を展開していた。