「擁護」「改正」両派が主張 憲法記念日各地で集会『北海道新聞』2009年5月4日付朝刊

 憲法記念日の三日、道内各地で憲法について考える集会が行われ、護憲派と改憲派がそれぞれの考えを主張した。
 北海道平和運動フォーラムなどが札幌市北区で開いた集会では、上田文雄市長が「九条を柱とする憲法は誇り。世界の紛争は武力では解決できない」と九条堅持を訴えた。また、同市中央区の大通公園でも、八つの市民団体が合同で街頭集会を開き護憲を主張した。
 一方、市民団体「日本を大切に思う道民の会」が札幌市内で開いた改憲派の講演会では、月刊誌編集委員の坪内隆彦さんが「押しつけられた憲法ではなく、自らの手で憲法を作るために立ち上がろう」と呼びかけた。
 日本青年会議所は「憲法タウンミーティング2009」を全都道府県で開催。道内では北見市で開かれ市民ら約五百人が出席した。
 PHP総合研究所の永久寿夫常務の基調講演の後、永久氏と武部勤、横路孝弘の両衆議院議員が討議。九条については「戦争は二度と起こしてはいけないという考えがベースにある」と改正に否定的な横路氏に対し、武部氏は「九条の精神を保ったまま改正することは容認されるのではないか」と主張した。

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