キャノン機関

G2直轄の秘密工作機関

 キャノン機関とは、GHQ参謀第2部(G2)のチャールズ・ウィロビー少将が情報将校としてのジャック・Y・キャノン(Jack Y. Canon)の能力を買い、G2直属機関として組織した秘密工作機関で、本郷の旧岩崎邸に本部を構えていた。
 1951年には、作家の鹿地亘を拉致監禁した。ウィロビー少将は、米女流作家アグネス・スメドレーがゾルゲ・スパイ事件に連座しているとにらみ、鹿地からスメドレーに関する情報を得たいとも考えたという(春名幹男「対日工作の系譜・その1(4)」『熊本日日新聞』1997年11月21日付朝刊)。
 『謀略の昭和裏面史』によると、キャノン機関は、戦犯免責と引き換えに、日本人の元軍人や右翼をエージェント、協力者として使った。その代表的なものが、上海憲兵隊中佐・長光捷治の「柿ノ木坂グループ」、元北支那派遣軍直属の在北京特務機関長だった日高富明大佐が率いた「日高機関」などである。

黒井文太郎編著『謀略の昭和裏面史』宝島社、2006年、182頁
 

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