「ノルディン・ソピー」カテゴリーアーカイブ

ノルディン・ソピー著作集

 マハティール政権の政策立案で大きな役割を果たした、マレーシアの戦略国際問題研究所(ISIS)会長ノルディン・ソピーは、2005年12月に志半ばで亡くなった。
その翌年、ソピーの代表的な論文や講演を収録した「Mohamed Noordin Sopiee, A man & his ideas : selected writings and speeches」がISISから刊行されている。

アジア有数の知識人ノルディン・ソピー

 

マハティール首相とソピー博士/1998年10月7日

マハティール首相(当時)とソピー博士
 マレーシアの戦略国際問題研究所(ISIS)会長を務めたノルディン・ソピーは、アジアを代表する知識人の1人であった。マハティール首相(当時)のブレーンとして活躍しただけでなく、国際機関や国際的学術交流の場で提言の作成を主導するなど、世界的な活躍をしてきた。
1967年に、英ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス修了後、同スクールで政治科学・国際関係学の博士号取得。マレーシアの有力英字紙「ニュー・ストレーツ・タイムズ」のグループ編集長などを経て、1984年からISIS所長。1997年3月には同研究所の会長兼最高経営責任者(CEO)に就任、その後も世界的な活躍を続けてきたが、2005年12月29日、甲状腺がんのため死去した。享年61歳。

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「新しいアジア委員会報告書」─個人と社会の理想的な関係を追求

個人と社会の理想的な関係を追求
 1992年12月19日、マハティール首相(当時)のブレーンとして活躍していたノルディン・ソピーを座長として、「新しいアジア委員会」(Commission for A New Asia)が発足した。ソピーとともに、インドネシア、タイ、フィリピン、シンガポール、ベトナム、日本、中国、香港、インド、バングラデシュ、ロシア、オーストラリアの学者、専門家16名がメンバーに名を連ねていた。日本からは、元外相の大来佐武郎、国際開発センター会長の河合三良、笹川平和財団プログラム・ディレクター(当時)の高橋一生氏の3名が参加していた。
 4度の会議を経て同委員会が1994年1月にまとめたのが、『新しいアジア委員会報告書─新しいアジアに向けて』である。報告書は広範な問題を扱っているが、個人と社会の関係について、次のように述べている点が注目される。 Continue reading “「新しいアジア委員会報告書」─個人と社会の理想的な関係を追求” »